今回は、三郷市N様よりご依頼を戴きました、植栽リフォーム工事のご紹介です。 植栽リフォームとは、言い換えますと「植木の植え替え」という事になります。 販売時よりお庭に芝生が整備され、低木の植栽(主にツツジ類)が多く植えられている状況でした。
環境と致しましては日当たり・風通し共に非常に良好ですが、ここで注意したいのは日当たりが良過ぎる位という所です。 芝生にとりましては極端に言いますと1日中日が当たる位の場所が望ましく、こちらは最適な環境です。 芝生の生育を考慮し、水捌けの良い砂質の土が固められた土壌になっております。 ですが、こうした土にツツジ類を植えますと、極度の乾燥が起こり、それに敏感なツツジ類は葉数を減らし年々傷んでくる傾向がございます。 枯れるとまではいかない代わりに回復も難しく、いつまでも寂しい見た目となりがちです。 寄せ植えでなく間隔を空けた植え方も、乾燥をしやすくしています。
また、マサキ等も植栽されておりましたが、マサキは日陰地の方が発色が良く、葉も厚く美しくなりますので、列植した生垣以外は半日陰地へ植栽するのがお勧めです。 日当たりが良すぎて乾燥を繰り返すとこの様に葉数も減ってきます。 今回は日当たりの強い環境に適応する常緑樹を中心とした植え替え作業を行っていきます。
半分枯れてしまった植木も多い事もあり、まずは既存の植栽を伐採・抜根処分していきます。 同時に掘り出した砂質土も排出し、処分していきます。
玄関付近に植えられていたハナミズキは、お住まいから眺められる様に庭の適所へ移植致しました。
玄関へのアプローチとなる部分へは、ヤマモミジの株立ち物を植栽します。 向きを確認しておりますが、今回の場合はお住まいから眺めた際の姿を優先した位置・角度に決めております。
ヤマモミジ周りに自然味を出す鳥海石を景石として配置していきます。 庭石といえどもこの様な使い方をする事で、和風といいますよりも自然風の風景に見せる事が出来ます。 ヤマモミジ周囲には、この他キンカンやウメ等も添えております。
日当たりを好む常緑樹としてフェイジョアやシラカシ、シマトネリコを植栽し、足元も常緑低木でラインを付けていきます。 賑やかさと、さりげない程度の目隠し効果を持つ植栽配置を心掛けました。 風通しの良い場所では竹による風留めは必須となります。 倒れる以前に幹が揺らされ続ける事で、根に深刻なダメージを負ってしまう事を予防しなければなりません。
植栽の整ったお庭です。 足元は将来的に常緑樹の生長によって半日影の環境になる事を想定し、ボックスウッドや石楠花(シャクナゲ)の寄せ植えを施してあります。
これからは常緑樹を大いに生長させ、より落ち着きのある緑の風景になっていく事が楽しみなお庭となりました。
思い切った植栽の見直しをする事で、見違える空間を作る植栽リフォーム。
お考えの方は是非ご相談をいただければと思います。
それでは失礼致します。
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