今回は松戸市の株式会社東部フィールド様の新築社屋での造園工事の様子をご紹介致します。

立派な社屋は白い外壁を持ち、建物脇に沿って細長い花壇が設けられておりました。P1020553
今回はこちらの花壇内を「お庭」として考え、生長を見越した植栽に合わせて庭石(自然石)も据え付ける、自然味も感じられる景観をお作り致します。

メインとなるシマトネリコを均等配置で植栽します。

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植栽を致しますシマトネリコは高さ3メートル弱の木をご用意。植栽の際は新たに赤土を客土しながら進みます。

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細長い形状の花壇を均等に割る様に配置していきます。細かな部分はランダムな配置が面白味を出す事が出来ますが、同種の植栽を配する場合は遠めから眺めた際に「均等配置」されている事で景観が整って見えます。

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大きなサイズを4株均等の植栽し、やや小振りな1本を手前に添えつけます。これで合計5株のシンボルツリーが植栽されました。

庭の眺めの骨格となる庭石を配置していきます。

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クレーンを使い、微妙な位置調整を考えながら庭石を配置していきます。細長い花壇の奥行きを出来るだけ使い、前後に振り分けていく事を念頭に置きます。

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奥行き1メートル程の中で、出来るだけずらした配置をしていきます。こうする事で、眺める位置によって全く異なる眺めを見せる事が出来ます。

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花壇の中央部分は大きめの石を斜石として据え付け、対面する庭石も呼応する様な角度を付けました。庭石の大きさもそれぞれ異なり、単調な景観にならない様に心掛けます。

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庭石の据え付けを全体に散らし、石の配置が完了した様子です。植木だけでは単調な眺めでも、庭石が自然に置かれる事で植木がより自然に見える様になります。

丸太と竹によって風留め処置を施します。

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細長い花壇の中では竹を3方に差し込む「八つ掛け」の効果が期待できない為、植木の根が張るまでは頑丈に据え付けた丸太を頼りに風留めを施します。

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施工直後は目立ちますが、朽ち果てる頃には植木の根がしっかりと張り巡らされ、風にも耐える様になります。ですがやはり風通しの良い剪定によって管理し、頭が重くなり過ぎない木に仕立てていく必要はございます。

据え付けた庭石をベースとして、下草類や低木類を植栽していきます。

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庭石同士を優しいラインで繋ぐタマリュウ。庭石を引き立てる役割はもちらんですが、植栽技法によって地面に僅かな高低差を施す事が出来ます。

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マホニアコンフューサを庭石の隙間へ大胆に植栽します。相応の大きさの石と呼応させる事で、お互いがより美しく見えます。 特にコンフューサの持つ濃緑色は日陰地の趣を感じられ、枝垂れる様な葉が庭石を優しい印象にしてくれます。

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特に日当たりの少ない部分へ這性寒椿(ハイカン)を植栽。簡単なメンテナンスによって樹形を維持しやすい植木ですが、定期的な農薬(殺虫剤)散布が必須です。

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壁際のシャクナゲ、前面のツツジ、それぞれの得意とする環境へ植栽し、全体を整えていきます。低木類の植栽を終えた時点で、基本的な造園は出来上がった事となります。

植栽をしない部分へ防草シートを施工します。

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下草ラインに沿って防草シートを張っていきます。砂利敷き仕上げ時を念頭に置き、地面を整地しながら施工を進めていきます。歩行をしない部分とはいえ、留めピンは要所要所へ打っておきます。

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防草シートを敷き終えた様子です。花壇の中に緑が活き活きと感じられる風景となりました。最後に錆砂利を全体に敷き込んで仕上げていきます。

錆砂利を敷き込み、洗浄をして造園工事が完了となります。

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砂利の白色が外壁と共に植栽エリアの緑を引き立てます。細長い花壇、といった印象も、造園工事を施す事で緑溢れるお庭となり、建物のイメージを一新してくれます。
施工例としてのご紹介は株式会社東部フィールド様 社屋前へ自然な植栽群をにてご覧いただく事が出来ますので、是非ご参考下さいませ。

どの様な形状の場所でも、植木や石の配置のみで面白みのあるお庭にする事が出来ます。
狭小地などと同様に花壇の中などにおきましても様々なお庭をご提案させていただいておりますので、ご依頼をいただければ幸いです。

それでは失礼致します。