今回は流山市のH様邸にて施工をさせていただきました、ウッドフェンス設置工事の様子をご紹介致します。
H様邸はオープンな外構となっており、道路とお庭の境が無い状態でございました。
塀で囲いを作ってしまうのは閉鎖的ですし、境界が何も無いと落ち着かない、といった事が起こり得ます。
そこで今回はアクセントの様な感覚を持ったウッドフェンスを施工し、優しい境界を作る事と致しました。
ウッドフェンスの幅を再確認し、柱を埋設する下準備をします。
今回のウッドフェンスは幅2,700、高さは再確認の後1,100に設定致しました。
自転車置場や玄関アプローチへの障害とならない様、歩行するに余裕を感じられるサイズに留めております。
フェンス面材の両端部、および柱の据え付け位置を割り出してマーキングをします。
面材の両端と柱の位置のバランスが良くなる様、ここで調整をしておきます。
埋め込み穴は50cm程の深さとし、コンクリートを流し込む余裕を持っておきます。
この深さですとフェンス柱を頑丈に据え付ける事が出来ます。
ウッドフェンスの柱材を据え付けます。
柱を埋め込み、1本ずつ高さの調整をしながら据え付けていきます。
ウッドフェンスの柱はアルミ柱と異なり、材の曲がりを加味する必要がございます。曲がっている方向によって柱材の向きを調整し、曲がりを加味した際に平均的に垂直状態となる様に据え付ける事が大切です。
同時に、面材などで隠れない内側に綺麗な面が向く様にしておく事も景観的に有効となります。
ウッドフェンスの柱が据えられた様子です。設計当初は高さ1,000ミリと致しておりましたが、柱材を立ててみた際にもう100ミリ高い方が景観的に良いという事となり、決定に至りました。
ウッドフェンスの見た目に大きく関わる笠材を取り付けます。
特に今回の様に高さを抑えたウッドフェンスは、最上面(天端)が目立ってまいります。ですので最上面の板材は景観的に大きく関わってくる為、小さな工夫で美しく見せる事が重要です。一枚一枚個性のある面材から、最も綺麗な一枚をここで使用します。
笠材を取り付けたウッドフェンスの様子です。何気ない部分に見えますが、完成時には景観的にとても大切な部分となります。
笠材の両端部は、後に取り付ける面材よりも15mm程長くなっていると美しい見た目となります。また、面の部分よりも若干せり出している事でウッドフェンスに立体感が生まれます。ですので面材を取り付ける前に、こちらの笠材はあらゆる部分を計算の上、取り付けられている必要がございます。
こちらは裏側となる面ですが、柱材よるも5ミリ程出っ張りを付けております。この僅かな段差を付ける事で、柱の切断面が格段に目立たなくなり、立体的になる事でウッドフェンスの質感が向上する事となります。
仕上げにウッドフェンスの面材を取り付けていきます。
笠材の下部は40ミリの隙間を設け、以降は70ミリの隙間設定と致しました。フェンスの表情はこの間隔で決まるといっても過言ではございませんので、こちらは施工時まで未決とする事もございます。今回も取り付け前にお客様とご相談の上、こちらの間隔での施工を決定致しました。
順を追って面材を取り付けていきます。使用するビスは硬質木材用の高品質な物を使用しております。上から1直線に綺麗に並ぶ様に、ビス位置も留意する事が大切です。
完成したウッドフェンスの様子です。
完成したウッドフェンスの様子です。
程良い隙間がフェンスを軽やかで優しい表情に見せてくれており、控え目な高さはお住まいとの一体感を生み出します。
フェンス自体が立派過ぎてしまいますと独立した構造物に見えてしまいます為、お住まいとの調和が難しくなってしまいます。
優しい表情のアクセントとして、是非お住まいに取り入れてみては如何でしょうか。
こちらのウッドフェンスにつきましてはお庭の施工例-道路境界を優しい表情で区切るローウッドフェンス-流山市H様邸にてご紹介をさせていただいております。
それでは失礼致します。