今回は足立区Y様邸にて施工をさせていただきました、小庭づくりのご紹介です。
元々はコンクリートで固められた冷たい空間ですが、こちらに大きな花壇を施工し、植栽のある風景を作ります。
排水の為の傾斜や設備が整っている為、底部の水通りを妨げない作りをすれば植栽空間を施工する事が可能でした。
土の底部は厚めに砂利・砕石を敷き詰め、排水地盤を整えた後に花壇を施工していきます。
砕石を転圧して砂利を敷き込み、強固ながら水捌けの良い地盤を作り花壇を作ります。
直線に囲まれた庭の形を柔らかく、奥行きを感じる様に、花壇のラインは心地よい曲線模様と致しました。
排水部分は水が下部を通過する仕組みで囲い、マス部分はネットに入れた砂利で隠します。
清掃や点検時には砂利をネットごと容易に取り出す事ができ、メンテナンス性を考慮致しました。
さらさらとした手触りの赤土は、たい肥を混入済みの物を使用致しております。
ツツジ類など細かな「髭根」を出す植栽に有効です。
さらに腐葉土を多めに混ぜ込み、微生物が土中で活性しやすい、山間の土壌を出来るだけ再現していきます。
雑木類や下草類に適した空間を作ります。
お客様よりご要望のございましたオオデマリを角に植栽します。
成長が旺盛な為、適度に大きさを維持し続ける必要のある植木は、中央付近への植栽は避けるのが良いでしょう。
反面、上へ上へ自然に生長をさせたいヒメシャラは、目立つポイントへ植栽します。
前面に存在感が出ても嫌味にならず、枝が混んできても、むしろ夏場などは心地よく感じられます。
冬場に葉が残り自然な樹形を持つハイノキも植栽いたしております。
立ち木の足元には自然味を感じる下草類の植栽を施します。
クリスマスローズなどは鉢植えなども魅力的ですが、お庭のさりげない部分へ植栽にも向いております。
半日陰などでは葉の色も濃くなり、脇役としての色彩はよく映えます。
最奥部のシュンランも同様に、さりげない花、さりげない存在感がお庭に野趣を感じさせてくれます。
足元の半日陰はあらゆる植物が対応しやすく、シャクナゲ類なども植栽できます。
植栽が整ったお庭の歩行部分に砂利を敷き込み、散水によって洗浄してお庭が完成となります。
角の立った細かな錆砂利は、歩行しても沈み込みが少なく歩きやすいのがポイントです。
植栽部分と歩行部分を明確にした構成は、散水などのメンテナンス性も良好です。
半日陰向きの植栽が持つ独特の色彩感がお庭を自然に彩ります。
一見して冬季は全て落葉してしまいそうなお庭に見えますが、濃緑の下草類や中央のハイノキの葉は残りますので、バランスの取れた風景が崩れない様に配慮致しております。
半ば諦めかけていた空間も、植栽によって心地よい空間へとリフォームする事が可能です。
お住まいに隣接した緑の空間をお考えの際は是非ご相談をいただければと思います。
それでは失礼致します。
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