今回は鎌ヶ谷市K様邸にて施工をさせていただきました竹垣根(四つ目垣)のご紹介です。
お庭の入り口付近へ控えめな垣根を設置致す事となりました。
低くさりげなく設置する垣根と致しましては、やはり四つ目垣が主流になります。
横方向の骨組みへ縦方向の竹(立子)を縦にあてて縛り、四つ目模様となる竹垣です。
視界を遮る目的の垣根とは異なり、庭の中の通行の区切りや簡易的な境界を示す場合にも用いられる簡素な垣根です。
茶庭などにおきましては、左右に設置した四つ目垣に枝折り戸を備え付けた様式として用いられます。
垣根の向こうの景色は良く見渡す事ができ、日光や通風を妨げない垣根です。
まずは四つ目垣を設置する箇所に柱(丸太)を据え付けます。
ひび割れや反りの位置を考慮して向きを決め、垂直・水平に据え付けます。
竹を斜めに切り込み、丸太の丸みに合わせる様に密接させて釘留めをします。
竹の目を読み、美しい筋が見える位置、真っ直ぐに見える位置、を使用して骨組みを組んでいきます。
丈夫に組んだ竹材を磨いていきます。
立子を組んだ後では綺麗に磨く事が出来なくなりますので、この時点で艶出しをしておきます。
縦方向の竹材(立子)を棕櫚縄で縛り付けていきます。
こちらは釘やネジなどを使用しない留めとなりますので、頑丈にきつく縛り付けます。
イボは小さく中心に、縄はきちんと正面を向く様にに仕上がる事が大切です。
胴縁竹との隙間が開いている部分は写真の様に膝で押し付けながら縛ります。
立子を縛り終え、完成した四つ目垣の様子です。
背後の庭木との兼ね合いも美しく、さりげなく上品な趣です。
垣根がお庭の風景と合わさる事で、周囲の表情も違った魅力を見せてくれる様になります。
手前のアカシデや庭石との相性も良く、周囲の様々な素材の持ち味が出てくれております。
素朴で上品な垣根の風景をお庭に取り入れる一例でございました。
それでは失礼致します。
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