江戸川区の東京宣広社様のオフィスはおしゃれな佇まいで、一見してオフィスには見えない暖かみを感じられます。
オフィス前には大きな植栽スペース(花壇)がありましたが、今回はこのスペースをリフォームの上、見た目も楽しいドライガーデンを施工させていただきました。
乾燥に強い暖地植物を主役とする、ドライガーデンの全景です。
長方形の形を打ち消す様な自由なレイアウトが特徴で、植物も多過ぎずにロックガーデンとしての表情も強くさせています。
主役となる木を3か所にレイアウトし、残る空間は大きなみかも石と洋風の割れ石をレイアウト。
華やかさとリズム感を両立させたデザインとなりました。
ドライガーデンにはヤシ類を始め、ドラセナやユッカ、アガベ等を主役とするケースが多いですが、今回シンボルとして植栽を行ったのはユッカ・ロストラータ、これの2m前後のサイズを2本、ほぼ葉しか見えない小サイズを1本レイアウトしています。
ユッカ・ロストラータは繊細で程良く硬い葉を多く付けているのが特徴で、その葉先がまとまって球体にも見える姿、ブルー掛かった色合いが大変人気ですが、極めて価格が高いというデメリットもあります。
今回は贅沢に高さのやや異なるロストラータをシンボルツリーとして2本レイアウトの上、その間へソテツを植栽しております。
それぞれが個性的で楽しい雰囲気を持った植物であり、これがドライガーデンの醍醐味とも言えるでしょう。
ドライガーデンの特徴は、実はナチュラルガーデンに共通する部分もあります。
それは植物の持ち味を活かしてランダムな配置をする、という所であり、自生している様子を表現するという点でも、似ている手法ではないかと思います。
荒廃地や砂漠を表現するロックレイアウトや砂利の雰囲気、これらはドライガーデンデザインにとって要となる部分で、華美ではない楽しさ、このバランスが大切ではないでしょうか。
長方形の花壇の中で自由なレイアウトを表現する為、植物同士の高さは不揃いとし、一直線に並ばない様に見せるレイアウトを行っています。
荒廃地を表現する場合、庭石は割れた感触を残したものが向いており、並べる様にレイアウトする石も少し尖った印象の物を使うと良い雰囲気になります。
ドライガーデンに使用される植物は、多くが適度な乾燥状態を好むという特性を持っています。
これらの植物は幹の中に豊富な水分を溜めるタイプ、肉厚な葉の中にで保水するタイプが見られます。
商品として保管されている間も過度な水遣りを嫌い、自然状態で健康な姿を保っていられるのも特徴と言えるでしょう。
ですので元々乾燥しやすい「花壇」へドライガーデンを施工するのは植物にとっても好環境と言える為、この雰囲気がお好きな方は是非ご参考にしていただければと思います。