今回は横浜市のお寺様の敷地境界へ施工した、人工竹垣(大津垣タイプ)の施工事例です。
敷地は高台に位置して見晴らしも良いのですが、逆に敷地外から建物がよく見えてしまうという状況でありました為、お寺のイメージを崩さない長距離の目隠しを施す事となりました。
今回施工を致しました「大津垣タイプ」の人工竹垣は、竹材1本1本をフレームに編みこむ様に取り付けていきます。 製作時間もかかりますが、出来上がった姿は非常に繊細で、背景としてあらゆるものを引き立てます。
弓形模様に作りこまれた大津垣タイプの垣根です。
大津垣タイプの人工竹垣は光や風も通しやすく快適ですが、目隠し効果を高く必要とする場合は僅かに視線を通してしまう点に注意が必要です。
写真の様に斜めから眺めた場合は竹の重なりによって視線を遮断しますが、正面に立つと編み込みの隙間からうっすらと向こう側が見えるのが特徴です。
ですので大津垣タイプの人工竹垣は、目隠しというよりも美しい境界ライン、という認識を持たれるのが良いかもしれません。
大津垣タイプの構造。編み合わせに必要なアルミフレームは、横方向に通した竹銅縁に隠れて見えない作りになっております。
眺める微妙な角度の違いで異なる表情を見せてくれる面白さが魅力と言えます。
大津垣が持つ技巧的な印象は、垣根だけで和庭特有の風情を味わえるため、庭木を必要としない庭、いわゆる石庭や枯山水庭園にも向いています。
人工竹垣があるだけで和庭の風情を感じさせる、大津垣タイプは最もその効果を得やすいのではないでしょうか。
敷地の外から人工竹垣を眺めれば、より繊細で美しい作り込みを感じる事が出来ます。
人工竹垣自体に重みが感じられない為、背後の本殿の存在感を損なう事はございません。
この様に大津垣タイプの人工竹垣は、目隠し効果よりもお住まいをより引き立てたいという場合にお勧めと言えます。
こちらの人工竹垣(大津垣タイプ)の施工中の様子はお庭づくりブログ-横浜市お寺様 人工竹の垣根施工(大津垣タイプ)にてご覧戴けます。