今回は松戸市のA様邸にて施工をさせていただきました、雑草対策作業のご紹介です。
雑草対策と申しましても、お住まい脇や裏手など、普段は目にしない部分だけの問題ではございません。
時には敷地自体が広く、お庭として活用するにも規模が大きく野放しの状態となってしまうケースも少なくはありません。
雑草にお悩みの際に、芝生によって雑草を抑えるといった事をまれにお聞き致しますが、芝生自体に良く手をかけて良好な状態をキープしなければ、雑草の抑止にはなりません。
芝生も草ですので、放任状態となりますと非常に手の掛かる(普通には駆除出来ない)雑草と化してしまいます。
敷地(お庭)が広く、形状が特殊な場合は特に管理に手が掛かってしまいます。
お庭として植木を植えるにも整然と植栽しにくく、死角や使わない部分があるととても管理が行き届かなくなり、結果と致しまして雑草が生えやすくなります。
雑草抑止の為に植えた芝生は根だけを網の様に張り巡らし、他の雑草の温床を作りやすくなります。
防草シートを施工しても隙間から出てくる可能性はございますが、施工前に出来る限り根を取り出して整地を施します。
まずはこの雑草を除去し、根も出来る限りですが掘り出し処分するところから作業を開始します。
雑草を除去し、防草シートに備えて整地を施します
鎌やスコップで掘り出すように雑草を除去し、土を露出させます。
雑草を除去すると意外にお庭に高低差がある事が多いものです。
このまま防草シートを施工する事はもちろん、仕上げの砂利敷きを美しくする為、高低差を無くす整地作業を行っておきます。
こちらは玄関に面した通路にあたり、お庭へも続く部分です。
普段より目にするこちらの部分からお庭までを一貫して雑草対策を施しますので、お庭同様に雑草を除去して地面を整えていきます。
お庭の角には小さな花壇を施工します
お庭の最奥部にあたる角へ、この様な花壇を施工致しました。
角ではありますが、お住まいより眺めると視界に入る位置となりますので、こちらへの配置となりました。
お庭が広い場合は、小さな石材を使うと花壇が弱く見えてしまいますので、この様な太めの石材を使って製作致しました。
花壇内にあったドウダンツツジを移植し、花壇の土を入れ替えます。
使用致しましたのはたい肥と赤土を混ぜ合わせた物になります。
プランター用土や園芸用の土は乾きやすい為、庭土に近いものを使用致します。
お庭全面に雑草対策の砂利を施しますが、こちらにて植物を楽しむ事が出来ます。
整地を終えたお庭へワンポイントのグランドカバー植栽を
もともと鉢植えにて置いてありましたドラセナを地植え致しました。
既存の植栽としてホンコンエンシス(常緑ヤマボウシ)とエゴノキがございましたが、その間を補う位置に植栽します。
植栽後は上へ上へと生長していきますので、将来的にはバランスの取れた植栽群となってくれます。
植栽を終えたドラセナの前方へ、ブルーパシフィックをグランドカバーとして植栽します。
ドラセナの足元が賑やかになり、植栽自体に立体感が出て来ます。
この部分はお庭の中心となりますので、将来的にボリュームを増していきたい所です。
既存の常緑ヤマボウシの足元にはゴールデンモップを植栽します。
こちらは若干日当たりが良いので、生育上も問題ございません。
常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)は鮮やかな緑色の葉を持ちますので、こちらの黄色とのコントラストが美しく、お庭の奥に色鮮やかな部分を作る事が出来ます。
お庭の奥が色鮮やかになると、視覚的に奥行きを感じられる様になり、加えて広く見える様になります。
植栽が整ったお庭へ防草シートと錆砂利を敷き込んでいきます
植栽も整い、ここから雑草対策を施工していきます。
平坦に均したお庭へ隙間無く防草シートを敷き込んでいきます。
合わせ目も深くし、ふんだんにシートを使用します。
グランドカバー付近や低木の足元など、細部もシートを敷いていきます。
シートは透水性ですが、根の上部にはシートを張る事は致しません。
あくまでも根の周囲を防草シート施工していきます。
お庭へ続く通路へも、同様に防草シートを敷いていきます。
既存の植栽は残し、その周囲へ雑草対策を施していきます。
お庭へ錆砂利を敷き、散水で洗浄していきます。
裏手に敷かれがちな砕石や川砂利と異なり、造園にも使用する化粧砂利ですので、雑草対策といえども美しいお庭になります。
花壇周りもすっきりとし、植物も綺麗に映える事となるでしょう。
洗浄が終わり、雑草対策作業が完了となります
玄関に接した通路部分も、整地された上に錆砂利が敷かれてすっきりとなりました。
上品な錆色は適度な明るさを持ち、暗くなりがちな通路も明るくしてくれます。
室外機周りや既存の植栽周囲も明るくなり、手間も格段にかからなくなりました。
広々とした印象へ一変したお庭の様子です。
既存の植木も綺麗に引き立ち、バランスの良い点在となっております。
ポイントとして植えたグランドカバーはまだ放任して生長させ、広がりを持たせるのが良いでしょう。
お庭の奥に施工した花壇に植物が植えられる事で、さらに奥行きのあるお庭となる事でしょう。
思い切った雑草対策に少しの植栽アレンジを加える事で、造園要素を反映させた施工となります。
お庭造りで必要となるポイントを抑えた雑草対策で、お庭のリフォームを考えてみては如何でしょうか。
それでは失礼致します。