今回は千葉県内のお寺様にて施工をさせていただきました和風造園工事の様子をご紹介させていただきます。
庭石は全て既存の物を据え直し、どこか優しさを感じる事のできる、冬期においても緑深い和風のお庭の造園施工をさせていただきました。
常緑樹の植栽を中心にして芝生空間を多めにとり、丸みを帯びたツツジの大刈り込みの中に庭石を点在させたスタイルが特徴となっております。
主庭の工事に併せまして御本堂前のスペースも、既存の材料を活かしたリフォームをさせていただきました。
石塔(層塔)の据え付けと、高木の植栽作業です。
造園の最初の作業、層塔の設置です。
コンクリート下地を打ち、台座を決めます。
高さも重量もありますので、ここまでの据え付けは万全に行います。
クレーンを使って一段づつ、確実に水平を保ちながら重ねていきます。
一段づつ座りを確認しながら設置していきます。
据える位置はミリ単位で調整します。
何段も重ねて完成した姿は、少しの誤差が大きく影響してしまいます。
据え付けが終わりました。
庭の奥にマキやクス、シラカシなどの常緑高木を植栽し、造園完成イメージに近い形に盛り土をしました。
大型の庭石の据え付け作業です。
当社のクレーン車では持ち上げられない大型の庭石2つを据え付ける為、クレーンをチャーターしました。
松の枝の下等、石が自然に見える位置に据え付けるには、安全に作業できるクレーンが欠かせません。
こちらの庭石は古い自然石で鉄分も多く含まれており、重量は1.5t程あります。
地面すれすれに、ゆっくりと移動させます。
こちらの庭石は主石として、立て入れて据え付けました。
大きく、庭の中心に座っているかの様に、どっしりとした主役の雰囲気が漂います。
中型の庭石を、低木の植栽と合わせながら据え付けていきます。
庭の中に点在させる景石として、中型の庭石を据え付けていきます。
味のある向きと高さに据えていきます。
据え付けた庭石の周囲に、低木を寄せる様に植栽します。
植栽後、お庭のイメージを考慮しながら刈り込んでいきます。
造園図面やイメージに忠実に、高低差もデザインに含んで植栽していきます。
遠目からの眺めを意識して、全体的な形を大切に施工します。
庭石の据え付けとサツキの植栽作業を終え、地面を平らに均します。
ツツジは花色を分けて植栽してあります。
建物の裏手へまわる、敷石によるアプローチの施工です。
左に低めの生垣を施工して、通路を確保します。
歩く部分はセメントを使って大判の御影石を敷きます。
施工後の秋に撮影した写真です。
エクステリア資材だけでは作れない、生活に馴染む優しく柔らかな風景です。
地の表面を用土で均し、芝止めを施工して芝生を張ります。
水捌けの良い土壌にする為、用土を施して地面に傾斜をつけて均します。
ほんの僅かな傾斜が、日当たり・水捌けを良好にしてくれます。
他の植栽の中に芝生が侵入しない様に、芝生止めを施工します。
目立たない素材を使い、完成イメージを意識しながら施工していきます。
造園施工後の秋の写真です。
芝生は厚くなり、植木も美しく保たれております。
冬に先立ち、芝生は段々と赤く葉を枯らせていきます。
芝生止めの効果で、芝生のラインも美しく保てれております。
実際に見ると、写真よりも立体的に見えます。
きちんとした形は、芝刈りのしやすさにも、一役買ってくれます。
御本堂前。既存の大型御影敷石の敷き直しと、植栽によるリフォームを行います。
アプローチを挟んだ対面に位置する御本堂前の一角。
大きな庭石を移動させ、既存の大型敷石を敷き直します。
とても厚さがあり、硬い素材ですので、エンジンカッターにて切断します。
綺麗な石畳になる様に、デザイン線をつけて慎重に切断していきます。
敷き詰めて目地セメントを施工した様子です。
それぞれ大きさに若干の違いがある敷石ですので、綺麗なラインを保って敷くのはなかなか難しい施工でした。
最後に燈籠周りの植栽をしました。
小振りな植木を配置し、敷地内にあった庭石と合わせました。
管理のしやすい小庭になりました。
お庭づくりから半年が経過し、植栽も落ち着きました秋口の様子です。
赤く紅葉しておりますのは、造園施工から約2年経過した秋口の写真です。常緑樹中心のお庭とは申しましても、赤花のツツジやトキワマンサクは赤く色づきますし、ボックスウッドやグランドカバー類、芝生などは黄色がかった変化を見せるため、四季を通して楽しむ事ができるお庭となっております。
また、こちらのお庭の施工例は市川市お寺様 既存庭石を組み直した曲線模様の庭にてご覧戴く事が出来ます。
植木や自然素材が主役の生きているお庭づくりを、お住まいに取り入れてみては如何でしょうか。
それでは失礼致します。