K様邸におきましては庭づくりに先立ち、目隠しフェンスの設置を行っております。フェンスの施工例は船橋市K様邸 生垣に代わり樹脂フェンスで道路からの目隠しをにてご覧いただけます。
目隠しフェンスを設置する際、フェンスの裏側が必ず暗くなるといった問題があります。
和風のお庭であれば陰地でしっとりとした空間を作るのが自然ではありますが、洋風のお庭ですとどうしても明るい雰囲気が欲しくなります。
そこで今回はフェンスの陰となった部分へ大き目の「みかも石」をレイアウトし、周囲の植栽が引き立てられる明るい庭づくりをさせていただきました。
先立ちまして施工したフェンスによって出来た陰の部分へ、大き目のみかも石をランダムに配置しております。
風景がただ奥へ向かうのではなく、植栽の中を左右に振りながら石を据える事で遠近感が強調されます。
一箇所から眺めた際に、「目立つ石」「よく見えない石」が共存する様に配置すると良いでしょう。
左写真:メインとなるのはヤマボウシの株立ちと、既存のハナミズキです。
背後にフェンスがある為、落葉期も寂しさを感じさせません。
また、夏場の直射が当たる時間も低減される為、傷みを極力抑える事が出来ます。
突き当たりの部分は紅花トキワマンサクによってポイント的に目隠しを致しております。
右写真:プリペットやビバーナムなど、日光を好む常緑低木が洋風の雰囲気を作り出します。
陰地には石楠花などの陰樹や下草類でまとめ、暗い部分を活き活きと見せます。
ランダムに配置された庭石を、下草類で緩やかに繋ぐ事で最終的に統一感を出します。
明るい庭石の隙間にそれぞれ植栽が顔を出し、濃緑色をより鮮やかに感じさせてくれます。
樹脂フェンスは裏側からも木目調の柄を眺められ、景観的にも美しく。
フェンスがスクリーンとなり、庭木の緑を浮き上がらせてくれます。
フェンスの足元は低木コニファー類でぼかし、コンクリートやフェンスの切れ目を柔らかく目立たせなくしております。