K様邸は大変に立派な建物であり、お庭の面積も相応に広いのが特徴でした。
先立ちまして外構工事を行われており、通路やデザインウォール、テラスなどが出来上がっておりました。
弊社には植栽に関してのご依頼をいただき、併せて雑草が発生しやすい地元の土に防草対策を施す事になりました。
植栽が必要な箇所は限定し、植木のサイズを抑えながらもお住まいを引き立てる様な庭木を考えました。
左写真:玄関へ向かうアプローチへの植栽は、ビバーナム種の低木にフェイジョアの組み合わせを。 ポイント毎に三角構図で植栽をするだけで、角度によって異なる眺めを楽しめます。フェイジョアはメインリビング前の窓を見え隠れさせる役目を担っております。
右写真:アプローチから庭へ入る入り口からの眺め。直線的に敷かれていた平板の左右へ、順に振り分ける様な植栽配置と致しました。 植木のレイアウトはジューンベリー、フェイジョア、シマトネリコと続き、奥のテラス付近はブルーベリーやアロニアが添えられます。植栽部分以外は防草シートにて徹底して雑草対策を行い、白地に茶が混じる錆砂利で仕上げました。こちらの砂利によって周囲のホワイトカラーがより明るく見える様になります。
玄関アプローチ部分と主庭は眺めとして一体となり、植木を含む全体的な景観がお住まいの顔となります。
こちらのお庭は夏の日照りが強い為、相応に剛健な樹種を選んで植栽しています。
ポイント毎に植え込まれた低木グランドカバーは3色で構成され、遠目から眺めても目を引く存在感を持っております。
こちらから眺めた際、ほぼ全ての植木が見える様な位置調整を考え、植栽レイアウトを施しております。
道路側デザインウォールに設けられておりました花壇にはブルーパシフィックを寄せ植えして仕上げました。
この様な場所の花壇は最も乾燥しやすく水遣りもしにくい場所ですので、下草類などの生育は見込めませんし、つる植物ですと景観を乱しやすくなります。
そんな場所ですとコニファー系統のグランドカバーであれば過酷な環境下でも緑を維持しやすくなります。
塀越しにはシマトネリコとアロニアが顔を出し、お住まいと一体した景色を作ります。
生長の旺盛な植木でも、こちらの様な面積のお庭であれば、放任した自然樹形を楽しむ事が出来るでしょう。