今回は夷隅郡のS様邸にて行いました、自然風の花壇作りや芝張り作業の様子をご紹介致します。
S様邸は空気の綺麗な高台に位置しており、風通しも良好な好環境となっております。
風通しや水捌けを好む芝生をメインとし、つるバラを育てる為の花壇もあわせまして施工を致します。
玄関へ向かうコンクリートアプローチに面して広がるお庭スペースです。
水捌け対策として工務店様が山砂にて整地を施しておいて下さいましたので、庭づくりもスムーズに進められます。
適度に付いた傾斜により、より良い水捌け効果を期待できる立地です。
自然味を感じられる、ナチュラル花壇を施工します。
花壇の直線となる部分は、凝灰岩を切り出した縁石を使って構成していきます。 厚めのコンクリート上に設置しております。 高さのある縁石ですので、深い部分まで土壌改良を施したい場合に特に有効な資材です。経年により自然な劣化が見られ、庭石との相性の良さが増していきます。
縁石部分と庭石(鳥海石)の繋ぎは慎重に面を合わせていきます。ですが面を意識し過ぎますと、庭石の調整が二の次になってしまいますので、あくまでも完成時の全景を意識して組んでいきますと、作為の強くない自然な仕上がりになります。
縁石の目地はもちろん、庭石同士の入り組んだ隙間へもセメント処置を施していきます。 段差のある高い花壇ですので、細かな部分からの土の流出を防ぎます。手作業での目地詰めはスポンジ処置と共に進め、セメントの中の砂が浮き出した自然な仕上がりとなります。
縁石と庭石の2つの素材によってややランダムな形に仕上げていきます。距離も長い花壇ですので、一直線にしてしまうと面白みに欠けてしまいます。後に植えられます植物も前後して見える様になる為、自然味ある花壇にしていきます。
花壇の深さは40センチ程まで掘り下げております。こちらへ上質な土を客土する事で、繊細な根を持つバラや草花の生長を促進し、深部まで水捌けの良い環境となってくれます。
仕上がったナチュラル花壇の様子です。システム門柱周りまで庭石を繋ぎ、庭風景の中に自然に存在する花壇に見せます。客土した土は雑草の種の無い、堆肥混合済みの赤土となっております。 門柱の下にはブルーパシフィックの植栽でグランドカバーを。 乾燥しやすい部分に剛健な緑を配しております。
お住まいに寄り添う様に、植木を植栽します。
シンボルツリーとしての意味合いを持つ、ヒメシャラの植栽です。玄関前に寄り添う様な自然な配置を。ご用意致しましたヒメシャラは単幹の自然樹形、枝途中での切り跡等が一切無いものを選んでおります。
こちらはお客様が鉢で育てられておりましたオリーブです。ベランダにて大切に育てられておりましたもので、幹も立派に育った大変状態の良い庭木になっておりました。 こちらは窓からやや葉が見える位置に植栽し、元気に育てます。
門柱下のコニファーと合わせ、3箇所に植栽を施したお庭の様子。隅々に緑を配する事で、寂しく感じる空間を無くす事が出来ます。この時点で生まれた中央の空間へ芝生を施工していきます。
整地処理のうえ、芝生を張っていきます。
砂地の上へ生育を促進する用土を均しながら、芝生を植えつけていきます。目土分の僅かな隙間のみを空けたベタ張り工法で施工していきます。芝生は刷り込むように、かつ凹凸が出ない力加減で敷いていきます。
芝生の境界は花壇と同じ凝灰岩縁石を施工しております。境界を跨いだマス周辺は砂利による仕上げとなります。
駐車場との間部分にも用土を敷き均し、芝生で仕上げていきます。ワンクッション置いた直線の帯が、芝生をより美しく見せます。
先程植栽を致しましたオリーブの足元へも隙間無く芝生で仕上げていきます。オリーブの良く似合うお庭へ変わっていきます。
芝生を散水で落ち着かせ、お庭が完成となります。
張り終えました芝生へ十分な散水を施していきます。この散水は芝生への給水の意味もございますが、何よりも水分と共に芝生を沈ませ、活着させる目的がございます。芝生は施工後もお客様に散水をお願い致しており、この活着作業が後々の生育に大きく影響を致します。
玄関側から仕上がったお庭を眺めた様子。植栽の向こうに広がる芝生、さらに奥に花壇が垣間見える構図となっており、広いお庭がより奥深く感じられます。フェンス沿いにバラが育てばさらに美しい色合いを感じられるお庭になると思います。
道路から眺めるお庭とお住まいの佇まい。遠くまで続く芝生にオリーブを望む伸び伸びとした庭風景です。道行く方々から見ても気持ちの良いお庭となりました。
こちらのお庭の施工例は夷隅郡S様邸 広々とした芝生空間にナチュラル花壇をにてご覧いただく事が出来ます。
たくさんの植木を植えたり、洋風の資材で埋めてしまう事ばかりがお庭造りではございません。空間を大切なものとして設計デザインに取り入れ、伸び伸びとした空気を楽しむのもお庭造りの醍醐味です。 シンプルで気持ちの良いお庭空間を、是非お住まいに取り入れてみては如何でしょうか。
それでは失礼致します。