今回は市川市のA様邸にて施工をさせていただきました、日陰環境を活かした自然風の趣を感じられるお庭づくりの様子をご紹介させていただきます。

ツタ類が多く生育してしまったお庭の様子

お庭づくり前のお庭の様子
お庭づくりのご相談を戴きました段階では、多くのツタ類が生育してしまい、領域を無限に広げてしまっている状況でございました。 植物であればどんな植木でも領域を広げる事は考えられますが、ツタ類に関しますと他の植木に絡んでしまうばかりか絡まって上へも上ってしまい、さらに土の無い場所へも延々と生長します。こちらの場合ですと駐車スペースへも生長してくる事となります。

そこで今回は、日陰という環境を活かして自然味を感じられるお庭へリフォームをさせていただく事となりました。
植木は落葉樹を中心としながらも、足下のデザインやワンポイントには常緑樹を植栽する設計です。

 

既存のツタ類や不要な植木を抜根・伐採処分します

植物の撤去作業
ツタ類を始め、不要な庭木を伐採処分していきます。 お客様ご自身により大切に育てられましたサルスベリなどはお庭づくりに活かす事となっております。

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手前に見えるサルスベリと奥のヤマボウシは新たなお庭に活かします。 双方共に場所もそのままとし、枯れるリスクのある移植はしない方向で施工を進めます。

庭木の撤去を終えたお庭
庭木の撤去を終えて全景が掴みやすくなったお庭の様子。余分な土も排出処分して整地をしていきます。 こちらの部分はお住まい脇に隠れておりますが、この様な部分にこそ面白みのある風景を作る事が可能です。

 

整地を終えたお庭へ植木を植栽していきます。

フェイジョアの植栽
お庭へフェイジョアやアオキ、キンマサキなど、日陰においても色味を失わず生育する常緑樹の植木を植栽していきます。 常緑樹の植栽を先行してポイント毎に配置する事により、バランスの取れた仕上がりにする事が出来ます。

落葉低木の植栽
続いてツリバナやアロニア、ヤマアジサイなどの落葉低木を植栽していきます。 落葉樹の中におきましても、種類をよく吟味する事で生長の緩やかなお庭を実現する事が出来ます。

マホニアコンフューサの植栽 P1020084
マホニアコンフューサの植栽はさりげなくも重要な箇所へ配置します。お客様のお好みにより、主役と脇役の中間の様な存在感を意識致しました。

ポイントを引き締めるコニファー植栽
お住まいに寄り添う部分へブルースターを植栽。お住まいを柔らかな印象に見せる効果がございます。 他の場所へはマザーローデやグリーンマウントなどもワンポイントカラーとして植栽しております。

 

日陰部分にも鮮やかな自然味を。庭石組みと低木植栽の施工です。

コンフューサに寄り添う庭石
お庭に段差をつける役目もございますが、やはり庭石の醍醐味は植栽との引き立ち合いにあります。 形付けの庭石組みに先立ち、ポイント毎の景石としての庭石を据え付けていきます。 植木の緑がより引き立ち、庭石の色味が日陰を明るく感じさせてくれます。

土留めの庭石組み
こちらは庭石組みによってお庭に高低差をつける部分です。 こうする事で奥に植えられた小さな植物でも、自然に顔を出す様になり、お庭に奥深さを演出できます。

グランドカバーと庭石組み
ギンバイカとブルーパシフィックに寄せる庭石組みの様子。こちらの石組は仕上げ時に土部分と砂利敷きとの境界となります。仕上がり時の景観を考慮しながら形付けていきます。

下草類にあわせる庭石組み
庭石組みに向かって下草類が生長してきた様なレイアウトで植栽を施していきます。 先程つけた高低差はそのまま下草類にボリュームを与え、お庭の完成時には躍動感も感じられる眺めになります。

 

お住まい脇部分は、枕木を施工して散歩道の様な雰囲気を

小道への入り口部分の施工
お住まい脇の小道へ向かう入り口は、駐車スペースに施工します。お庭に向かってやや上る地形の為、この様なステップ状の仕上げにしております。 コンクリート製の枕木を使い、自然な雰囲気に。

庭の散歩道の様子
お住まい脇を通る庭の散歩道の施工。入り口部分と同じくコンクリート製枕木を施工し、こちらは歩きやすく繋げたアプローチとなっております。 下地にはコンクリートを使い、丈夫な作りに。

入り口と散歩道を繋ぐ飛石
散歩道への入り口とを結ぶのは割石を使った飛石です。カーブや高低差を自然に繋げる事が出来、美しい景観も生み出す事ができます。

デザインの整ったお庭へ雑草対策を施工します。

防草シートの施工
植栽箇所や歩行箇所を縫う様に、シートを切断しながらくまなく敷き込んでいきます。継ぎ接ぎではなく1枚ものによる丁寧な作業で施工していきます。

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散歩道エリアも防草シートを使って雑草対策を進めます。 細かな部分はコンクリートによる防草処置を施します。

グランドカバーと防草シート
ブルーパシフィックなどのグランドカバーのデザインに合わせてシート施工を進めます。

雑草対策の整ったお庭
雑草対策が整ったお庭の様子です。 防草シートとコンクリート処理を組み合わせて、くまなく施工を致しました。

 

仕上げとしてお庭に砂利を敷き込みます

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防草シートやコンクリートの上へ仕上げの砂利を敷いていきます。今回使用致しました砂利は、砂利自体に着色感の少ないものを選んでおります。イエローやブラウンなど、明るいカラーの砂利は多く存在致しますが、どうしても砂利の色が植栽の色に勝ってしまい、通路の方が目立ってしまう事が懸念されます。 明るいカラーの砂利は、小さな庭などで使用するとバランス良く引き立ちます。

砂利を敷き終えたお庭へ散水処置
砂利を敷き終え、砂利の洗浄を施します。 同時に庭石や植栽の葉に付いた埃も洗い流します。 資材についた強い汚れなども、擦り落として仕上げと致します。

 

施工を終えたお庭の様子です。

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日陰の立地によく馴染む、自然味あるお庭が出来上がりました。 点在させた庭石も程よい存在感を出しております。

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お庭の散歩道らしくひっそりとした雰囲気のお庭に。景観としてもアプローチとしても気持ちの良い空間となりました。

こちらのお庭につきましては、お庭の施工例-日陰の庭環境を活かしたナチュラルガーデン-市川市A様邸にてご紹介をさせていただいておりますので、併せましてご覧いただければと思います。

それでは失礼致します。