今回は板橋区のN様邸にて行わせていただきましたウッドフェンス施工の様子をご紹介致します。

既存の生垣の様子

該当の箇所には生垣がございましたが、道路への越境にお悩みになっており、今回はスッキリしながら目隠し効果も兼ねたうウッドフェンスを設置する事となりました。

既存の生垣を撤去し、ウッドフェンス設置箇所を整地します。

生垣の伐採
抜根に先立ち生垣の枝葉部分を伐採していきます。塀際に幹が存在しておりましたので、常に枝が道路へ越境してしまう状況だったのがお解かりいただけると思います。

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生垣の体積が大きかった事が解るお庭の様子です。生垣の枝葉を撤去しただけでお庭が広くなり、日光も入る様になりました。生垣は目隠し効果を最優先に致しますと光や風も遮ってしまい、小さな植物が育ちにくくなります。

伐採を終えた道路際の様子
生垣の撤去を終え、設置箇所が明確になった様子です。この時点で再度ウッドフェンスの設置箇所の確認を行い、お客様にも目隠しとなる範囲のご確認を戴きます。

ウッドフェンスの柱材を設置していきます。

ウッドフェンスの柱を埋め込む穴を掘ります
ウッドフェンスの柱が設置される部分を計測の上決定し、穴を掘っていきます。 コンクリートを使った設置となりますので、穴の広さも余裕を持っておきます。

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ブロック沿いに均等に掘られた下穴の様子です。ウッドフェンスの柱は約1m置きに必要となります。頑強な木材ではございますが、板材などは弓なりに反っていくものです。1枚の材につき両端と中央、3箇所に打ち付けを施す事でウッドフェンス完成後の反りを防ぐ事となります。

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今回のウッドフェンスの柱材は70ミリ角の木材を使用します。ウッドフェンスの高さが1.3mとやや低めの設計となっておりますので、特に太い柱材を必要といたしません。また、柱が太すぎますと景観的に柱が目立ってしまうものですので、必要最低限のサイズを使用したいものです。特にお住まい側はウッドフェンスの裏面となりますので、特に柱の見え方を意識する事が大切です。

据え付けられたウッドフェンスの柱 P1030373
設計通りの高さになる様に柱を埋め込み、コンクリートを埋設して固めていきます。柱材の4面の内、特に綺麗な面を1面選び、お住まい側の方向へ向けております。ウッドフェンスの完成時、柱の道路側は面材で隠れますがお住まい側はそのまま見える事になります。ですのでお住まい側へ、柱の特に綺麗な面を向けておく必要がございます。

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ウッドフェンスの柱が設置された様子です。ウッドフェンスは柱も大切な景観となりますので、あらゆる工夫をして設置するのが良いでしょう。

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こちらはお庭の入り口ドアの横に設置された柱です。この部分は道路側とはやや異なり、簡易的な雰囲気を持ったフェンスとする設計となっております。

ウッドフェンスを頑丈さと重厚間を。笠材の取り付けを行います。

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ウッドフェンスの笠材を取り付けていきます。木材は多少なりとも痩せを起こしますので、捲れ上がる動きを抑える為にも前後2箇所にビスを打ち込んでおきます。

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笠材を取り付けたウッドフェンスの様子。柱同士の一体感が増し、最上部を繋ぎ合わせる事で剛性も上がります。同時にフェンスが出来上がった際の見た目に大きく影響する部材でもあります。より立派なウッドフェンスに見せる大切な部分です。

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こちらは道路側から見た笠材取り付け部分です。柱よりも大きく張り出している様に見えますが、柱に面材を取り付けた際には面材よりも15ミリ手前に出ている設計になっております。景観的にも効果的な張り出し寸法を見込んでおります。

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こちらは反対側、お住まい側から見た笠材部分です。道路側とは対照的に柱からの張り出しは無くしております。お庭側をこうしておく事で、少しでも広く見える視覚効果を出しております。

ウッドフェンスの顔とも言える面材を打ち込んでいきます。

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柱材に現物の面材を当て込んで長さを計測し、垂直にカットします。今回使用致しました木材はイタウバです。頑丈で樹脂を多く含んだ柔らかな手触りが特徴です。質量の高い硬質木材に比べ加工性も良く、強いささくれも起きない優れた木材です。

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採光と通風を考慮し、通常の目隠しフェンスよりもやや広めの30ミリの隙間を空けて面材を打ち込んでいきます。30ミリ厚のスペーサーを作り、その都度挟み込んでビス留めします。

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長さと厚みが同一の面材ですが、配送~施工までに自然な曲がりが発生します。この曲がりは打ち込み時に矯正をしながら留めていく必要がございます。中には2mの長さで3センチの誤差まで曲がっている板材もあります。梃子を使う様に曲げ矯正を施してビス留めをし、真っ直ぐなウッドフェンスを作っていきます。

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お庭の出入り口部分のウッドフェンスはこの様に間を広く空けた優しい印象にしております。こちらを目隠し的に塞いでしまいますと、道路からL字型に単調に囲った様な景観になってしまいます。こちらの部分は常緑樹の植栽を合わせてナチュラルガーデンの様な雰囲気に仕上げる事と致しております。

面材を打ち込み、完成したウッドフェンスの様子です。

完成したウッドフェンスの様子
面材を打ち付け、完成したウッドフェンスの様子です。面材の色は個体差がございますので、色を選びながら打ち付けを行い色が均等に近い配色となる様にしております。これをしませんと黄色味の強い面材が固まってしまったり、焦げ茶色の面材が並んでしまい一部分が暗くなったりしてしまいます。
越境の心配もない、自然味溢れる優しい印象のウッドフェンスとなりました。
こちらのウッドフェンスにつきましてはお庭の施工例-目隠し効果を持ちながら、光と風を取り込むウッドフェンス-板橋区N様邸にてご覧戴く事が出来ます。

植栽との調和も良く、樹脂フェンスよりも頑丈なハードウッドフェンス。お住まいの外観そのものを優しい印象に変えてくれるフェンスを是非取り入れてみては如何でしょうか。
それでは失礼致します。