台東区のこちらのお住まいには、窓越しにいわゆるプラントスペースが設置されておりました。
もちろん草花などで飾るプランターとしての使用が望ましいのではございますが、南向き2階といった環境上、剛健種でなければ乾燥によって傷んでしまう事が考えられます。
また、場所上、水遣りなども頻繁にはしにくい事が考えられますので、今回は乾燥にも強く、綺麗に垂れ下がるタイプのコニファーを植栽させていただく事となりました。
左写真:手前に見えますのが2階玄関脇への植栽、奥が和室側のプランタースペースへの植栽となります。使用致しました植木はウィルトニーです。高さが高くならず、小さな内から枝は匍匐して生長致します。この為隙間が埋まるのが早く、すぐに青緑色の絨毯状に生長致します。
右写真:プランタースペースは既存の土を撤去し、赤土ベースの用土へ改良しております。プランター培養土などを使用しますと乾燥が速く、水遣りがしにくい場所には不向きと言えます。庭土に近い環境にしておく事で、ある程度の保湿が期待できます。コニファーは肥料分も特に必要としない為、この様な土を使用しておく事が無難だと思います。
玄関をシックに彩るコニファー植栽の様子です。暗色を基調とした雰囲気の中で、青緑色は特に引き立って感じられます。この様な色の組み合わせは、静けさや上品さを演出するうえで有効となってまいります。匍匐方ですので生長しても圧迫感を感じる事もなく、虫害が非常に少ない事も玄関植栽として優れた要因となります。
2階に位置した開放的な廊下から望む植栽の緑。十分に光を取り込みながら、同時に植栽の緑も目に入ります。木材や簾の色合いの中で植栽の色が浮かび上がり、少量の植木でも十分な存在感を放っております。手の届きにくい場所ではございますが、その剛健さによって長く維持出来る事と思います。