今回ご相談を戴きました専用庭には毛虫の発生しやすいサザンカの生垣がマンション建築時より植えられており、生活上非常に困った存在になってしまっておりました。
また、既存の芝生は雑草と混生してしまい、芝刈りも除草もしにくいという悪循環になってしまっていた為、今回は生垣を撤去して新たにウッドフェンスで目隠しを確保、同時に防草シートと砂利敷きによる雑草対策も施してお庭をリフォームする事となりました。
雑草と芝生を土ごと処分して防草シートを敷設し、化粧砂利によって明るく生まれ変わったお庭です。
適度な隙間を設けたウッドフェンスは風通しも日当たりも妨げる事が無く、虫の発生も無い気持ちの良い空間を作ってくれます。
庭を全面砂利敷きにしてしまいますと植物を育てる楽しみが無くなってしまいますので、今回は中央に必要最低限の面積の花壇を施工させていただきました。
周囲の砂利敷きとのマッチングを考慮しますとやはり御影石を使用する事が望ましいのですが、洋風らしさを出す為にも今回はピンク色がやや混じる「さくら」と呼ばれる御影石の縁石を使用しております。
この縁石に庭石組みを合わせる事で角を柔らかく見せ、同時に植物との相性も美しい花壇にする事が出来ました。
踏み台となる部分は石模様をあしらった洋風平板を設置しております。
お部屋からお庭を眺めた際、ちょっとしたステップアプローチがあるだけでお庭らしさを感じる事が出来ます。
軽やかな運びを洋風平板で表現する事で単純な砂利庭とは一線を画した仕上がりにしており、花壇に草花が植われば、一段と美しいお庭になる事と思います。