S様邸の駐車場には花壇として設けられた長方型のスペースがございました。面積としては幅が数メートル程あり、ご自身でガーデニングをするにはやや広過ぎるサイズとも言えます。
そこで今回は、こちらの長方形スペースの中へ目隠しを兼ねたシンボルツリーを植栽し、2つの手頃なサイズの花壇を設ける事となりました。
シンボルツリーを合わせ立ち木は3本で構成され、見た目にも賑やかな雰囲気とする事が出来ました。
ほぼ均等な間隔を持って植栽された3本の植木ですが、シンボルツリーとなる常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)の樹高は高くし、ランダムな印象を与えております。
左手の隣地境界付近には生育の緩やかなソヨゴを植栽しており、越境などでご迷惑を掛けにくい配慮を行っています。
右手のオリーブは現在は小振りですが、将来的には生長が見込まれますので、剪定は樹高を許容しながら枝の整理を主に行っていく必要があります。
中央のシンボルツリーを挟む様に、2箇所に設けた石組み花壇。洋風ナチュラルな石を組み付け、右手花壇には木材を模した縁石をアクセントとして取り入れています。
縁石はもちろん庭石の一つ一つもコンクリートを使用して据え付けており、頑丈な作りになっております。
庭石の硬さを打ち消すように低木・グランドカバー類を植栽し、色彩的にも華やかに見せております。
花壇内は既存の土を掘り下げ、樹皮堆肥を混合した赤土を新たに入れており、予め深部まで土壌改良をしておく事で水捌けも良好になります。
また、固い土を取り除いておけば後々土をご自身で入れ替える際も容易に行えます。
組み上げられた2つの花壇の様子です。
庭石の表面は花壇のデザインを形取り、裏側は低木・グランドカバーを添える事で石の存在感をアップさせます。
石は全体が露出している場合と植物が触れている場合とで雰囲気がが大きく異なるのも面白いものです。
庭石の強い存在感を植栽で和らげる事で、多くの庭石を使っても硬い庭に見えなく事が出来ます。
こちらのお庭の施工中の様子につきましてはお庭づくりブログ-柏市S様邸花壇植栽工事-シンボルツリーの植栽エリアと花壇を分けた庭づくりにてご覧戴く事が出来ます。