N様邸の玄関アプローチには植栽用に土部分が設けられておりました。
環境的には日陰にあたり、特に冬季は長時間に渡り直接の日差しは差さない環境となります。
どうしても日陰は日向と比べてますと確実に暗い環境になります。ですが日陰でも育つ植木、特に洋風味のある種類をレイアウトする事で、暗さを感じさせない賑やかな印象に変える事が出来ます。
玄関へ向かうアプローチ沿いの土スペースへ植栽された洋風の庭木。
隣家窓の目隠しを兼ねたシンボルツリーとして常緑ヤマボウシ(ホンコンエンシス)を植栽し、左右はジューンベリーやブルーベリーといった落葉樹をレイアウトしております。
特に目を引かせるイエローリーフの低木を左右の端へレイアウトし、植栽エリアの充実感を演出します。
イエローリーフはゴールデンモップや斑入りのアオキを選択。
特にアオキ類は日陰に強く、日の差さない環境下におきましても葉数を減らさず色味も美しくなります。
左右の端はイエローリーフを配したうえで、中央は冬季に赤味を帯びる五色南天の明るいレッドが彩ります。同じく冬季にブルーリーフを見せるグランドカバー、ウィルトニーを絨毯状に寄せ植えレイアウト。
三原色に近い色彩が交互にレイアウトされた賑やかな玄関アプローチですが、春になれば落葉樹のジューンベリーとブルーベリーに葉が付き、更に鮮やかに変化します。
植栽レイアウトを計画する際は、やはり冬季の状態をメインにプランニングをしておきたいものです。
明るいブラウンが洋風のガーデンテイストを添えるみかも石。
花壇の製作や境界エッジとして石組みを行う事もありますが、シンプルに景石としてデザインに組み込んでも魅力的です。
特性として似た形のもの同士が多い庭石ですので、大きさに変化を付けたり、あえて傾斜感をずらしたレイアウトを行うと面白味のあるお庭になります。