横浜市のお寺様にて造園をさせていただきました、和風のお庭です。
作庭の立地はとても好環境であり、高台で日当たり・風通しも良好でございました。
神奈川県指定天然記念物の里山に隣接しており、今回はこちらの里山を借景としてお庭に取り入れるべくデザインを致しております。
人工竹垣と里山をスクリーンにした、芝生空間が気持ちの良いお庭となっています。
短葉に仕上げられた黒松の枝先付近に手水鉢を構えた構図です。本式の蹲などとは異なり役石を備えず、広々とした空間に映える添景物としての役割を持っております。 ギンバイカやソヨゴ、ヤマモモなどの常緑樹を、間隔を大切に植栽配置しております。
銭型手水鉢(四足型)に合わせるのは、程よい仕立てをされたウメ、サツキの刈り込み仕立てとなります。前石は根府川石の大判を据え付け、六方石や鳥海石で海を形成致しております。 主要な植栽以外は低く、形良くを徹底する事でそれぞれが引き立てられる風景に。
お寺様の既存されておりました燈篭を主庭の対面に据え付け。石材と垣根、植栽それぞれが引き立てあう和庭となりました。