今回は三郷市T様邸にて施工をさせていただきました、
■植栽
■御影石の縁石設置
の工事のご紹介です。
この度ご依頼をいただきましたT様邸は、
この様にお庭に面した縁台状のウッドデッキ、大きな軒を備えたお住まいです。
紀州産の無垢材がふんだんに使われた立派なお住まいを引き立てる様な、上質な植木を納めさせていただきます。
既存の通路を植木で囲まれた様な雰囲気にする事と致しました。
また、大きな軒下には、いわゆる「雨落ち」として縁石を敷いた内側へ錆砂利敷きを施す事となりました。
庭の最奥部にはソヨゴを植栽致しました。
境界部分が明確になり、遠目から眺めた際にお庭に奥行きが感じられる様になります。
既存の園路を包む様に、ヒメシャラ、ヒメシャリンバイを植栽します。
立派な軒に見劣りしないよう、ヒメシャラは3メートルクラスの株立ち物をご用意致しました。
いわゆる「寄せ株」ではなく、1本の木から複数の幹を立ち上げた「本株」となっております。
玄関先にはモミジの単幹を植栽致しました。
自然樹形の柔らかな単幹モミジは、現在ではなかなか良い物が少なくなってきております。
切り跡が無く、玄関方向へやや曲がりを持つモミジを探して納めさせていただきました。
これから新芽を吹き、玄関を美しく彩ってくれる事でしょう。
軒下部分の砂利スペースの区切りとして、御影石の縁石をコンクリートにて設置していきます。
使用致しましたのは「2面ビシャン」仕上げの物です。
こちらは機械にてカッター切りをしたうえにビシャン模様を付けた様な製品ではなく、
手作業でノミ切りしたうえにビシャンハンマーで丁寧に模様付けをした味わい深い縁石です。
造園デザイン上、縁石の適さない部分には鳥海石を組んで砂利止めとします。
曲げ・柔らか味・大きさに大小を付ける事を心がけ、丁寧に組んでいきます。
砂利や土が流出しない作りが大切です。
縁石内側へ防草シートを敷く下処理として、整地を施します。
この部分は綺麗な平ら状態にする事が、景観的にも重要となります。
錆砂利を敷き終え、落ち着いた雨落ち部分です。
錆砂利は御影縁石の錆色と良く似ておりますので、相性も良い仕上がりとなります。
1本90センチの大型縁石ですので、スリムながら重厚感のある風景となりました。
軒下付近には葉張り2mを超える、モミジの株立ちを植栽し、ウッドデッキにモミジの葉が間近に迫るレイアウトと致しました。
夏場は優しい日除けに、冬は日差しの取り入れを妨げる事がございません。
それぞれの場所に適した剪定を終え、施工が完了となりました。
お住まいを引き立てる植木は、形状・高さ・雰囲気それぞれを統合して考え、良品をご用意する事が大切です。
「高さ~メートル」だけでは判断できないという事がお解かりになると思います。
お住まいと植木の引き立て合いを第一に考える事を心掛けておりますので、お住まいの全景を重視される方はぜひご相談いただければと思います。
それでは失礼致します。