こちらの造園はバルコニーで作庭を行った施工例となります。
三方を窓ガラスで囲まれた空間はあらゆる場所から目に留まり、お住まいの中でも重要な位置付けとなります。
もちろんバルコニーは物干し場などとするのが一般的ではありますが、大切な景観ポイントとして庭作りを行う事も多くあります。
こちらのお庭のコンセプトとしては
- 防水床面に影響を与えない、しっかりした養生の上に庭を施工
- 現状復帰・撤去をスムーズに行う為の簡易的な構造に
- 垣根などは人工竹を使いメンテナンスフリーに
- 土は床面への負荷を配慮して軽量土を使用
この様になっております。
東京都江戸川区にて施工致しました、バルコニーの和風のお庭です。
向かいのビルからの目隠しと景観を兼ね備えた二重の人工竹垣の奥に手水鉢が置かれたデザインです。
こちらのお庭は三面がガラス張りの為、お部屋からも非常によく見える場所ですので、お部屋と和風のお庭が一体となって生活に風情を感じさせてくれます。
植栽は低木のみでまとめており、ブルーベリーやマホニアコンフューサ、ハイビャクシンをレイアウトしています。
シックになり過ぎない様、植栽は多くの色彩を楽しめる様に選びました。
手水鉢廻りに敷かれた那智黒砂利が、お庭のデザインを引き締めます。
この手水鉢への動線として敷石のアプローチを設けており、これが一層の和庭らしさを演出します。
布泉型の手水鉢に筧を合わせ、本式の蹲とは異なり湯桶石や手燭石等の役石を配さないシンプルな略式構造に。
屋上緑化用の軽量土には、乾燥に強いコニファーやセキショウ類の他、紅葉種では丈夫なブルーベリー、空間を柔らかにまとめるマホニア・コンフューサを植栽致しました。
将来的に下草類が成長してくる事で、より趣のある和風の庭が仕上がってまいります。