お住まいをご新築される際、ご近所様も同時期に建築を進められるケースは多くございます。
予め隣家が建っていれば、お互いに配慮をして窓の位置を調整したりも出来るのですが、同時に建築が進められた場合は思わぬ場所で窓の位置が合致してしまう事があります。
これがリビング窓であった場合などはお互いに気を遣われてしまう事になり、なかなか気が休まる事が出来ません。
そこでこちらのケースでは、隣家様にとっても美しく見える、人工竹垣による目隠しを施しました。
隣家様の窓の位置は高く、こちら側のリビングを見下ろす形となります。
この位置からの目隠しを施すには2m以上の高さが必要であり、通常よりも大きな規格で人工竹垣を設計する必要が生じてまいります。
こちらの人工竹垣は有効目隠し高さ2.2mを保持しており、柱の高さは2.26mとなっていますので、隙の無い目隠し効果を発揮してくれます。
7cm角の頑丈なアルミ柱を骨格にした大型人工竹垣が作る、和風の庭景色。
通常の設計よりも人工竹を積み上げる段数が多い為、荘厳さが増しております。
隣家が近くやや日陰がちなお庭ではありますが、竹垣の効果で周囲が明るくなっている事がお解りいただけると思います。
植木だけで目隠しを施そうとしますと相応の高さの木を植える必要があり、尚且つ目隠しの隙が無い様に生垣調に複数を植える必要があります。
これが道路沿いや敷地内であればメンテナンスも行えますが、隣地境界の場合はご自身での剪定メンテナンスは難しく、越境する枝を常に注視していなければなりません。
この様にメンテナンス不要の目隠しであれば場所も取らない薄型のスクリーンとなり、写真の様に落葉樹であるイロハモミジなどを添える余裕も生じます。
景色一面が垣根である場合に比べて左右が非対称となり、一層お庭に趣を感じられる様になります。