最近では、玄関脇や道路沿いに花壇の様なスペースが設けられたお住まいが多く見られます。
かつての住宅事情とは異なり植物を植えるスペースが少なくなっておりますが、既存の花壇を活かせば小さな庭の様な景観を作り出す事が出来ます。
こちらは奥行き40cm程の細長い花壇ですが、適度な空間を取って多種の植栽をレイアウトしています。
葉の形や色が異なる種類を寄せており、賑やかな庭の様な雰囲気に。
ソヨゴやヒメシャリンバイは緩やかな生育ですので外壁に近くても安心して植栽ができ、同時にナチュラルな雰囲気を添える事が出来ます。
主立った植木は4本となっておりますが、それぞれ高低差を付ける様にレイアウトをしております。
同種の木であれば同じサイズの物を並べるのが好ましくなりますが、あえて性格の異なる異種をレイアウトする際は、大きさそのものも変えた方が植木それぞれの個性が引き立って見える様になります。
特に右角のフェイジョアは南国調の独特な雰囲気を持っており、花も楽しめるおしゃれな庭木として花壇を引き立てます。
花壇いっぱいに植物を充実させたくもなりますが、砂利による空間や小さな庭石をアクセントにする事で、植物だけでは表現出来ない造形美を作る事が出来ます。
この様な空間は植物と違ってメンテナンスは必要とせず、全体的にも最低限の植栽量で仕上げられます。
植栽同士の間にこの様な空間を設ける事で「混ぜ植え」の様な仕上がりにならず、かえって多くの種類の植栽をレイアウトする事が出来る様になります。