葛飾区のS様邸におきまして、3か所への植栽レイアウトをさせていただきました。
グランドカバー等の地被植物を多用すればスペース全体を緑で覆う事は出来ますが、後々のご自身によるメンテナンスが大変になってしまいます。
極端な混植等も同様で、施工直後の見栄えは良いかもしれませんが、長期維持となりますとお客様のご負担も大きくなってしまいます。
これらを考慮しますと、やはり植栽はポイントを決めてレイアウトして空間を設け、防草シート/砂利敷き等による雑草対策を施しておく事がおすすめとなります。
最も距離の長い個所への植栽レイアウトは、砂利敷きによる空間が映える様にポイントを絞っております。
左右が空間となっていますと木の生育も良好になり、かえって後々の景観向上にも繋がります。
使用しております植栽、フェイジョアやヒメシャリンバイ、コンフューサ等は色彩や存在感が華美にならず、お住まいを自然に引き立ててくれる雰囲気を持っております。
飾り付ける意図を出さない場合には、この様な植栽をレイアウトすると自然に馴染みます。
格子パーテーション部分には、目隠し補助としてソヨゴやアラカシをレイアウトしており、これらは緑濃い景観を作ります。
列植したり同種を何か所かへレイアウトしてもしつこくならず、お住まいと馴染みやすいの庭木と言えるでしょう。
化粧砂利は小粒過ぎず平らに美しく均しやすいサイズを敷き込んでおりますので、より美しい仕上がりにする事が出来ます。
こちらはお住まいがL字型に窪んだ部分に位置する花壇で、手前コンクリート部は敷地内にあたります。
道路と接する場合と異なり、こちらには生育の旺盛なシマトネリコをシンボルツリーとしてレイアウトし、より高さを出す様に生育させます。
単純に放任すればどの木でも美しい樹形になるという事ではありませんので、生育を見越してしっかりした芯のある樹形の木を選んでおく事が必要です。
レイアウトされた3つの庭石が落ち着きのある眺めを演出し、シモツケは美しい花で季節感を添えてくれます。
玄関に近い部分にあたりますこちらの花壇は最も小さく、三角形の小高い作りとなっております。
こちらは半日陰となる環境を活かし、日照りに弱いヒメシャラを植栽しています。
砂利敷きによる空間が周囲を明るく見せ、雨による泥跳ねも防止してくれます。
半日陰の環境に合わせたヒメシャラに添えるのは、同じく日陰向きの植物です。
アオキ(ピクチュラータ)は日陰であればカラーリーフとして通年美しい発色を見せ、ツワブキは冬季に黄色い花を見せてくれます。
双方共にメンテナンス性に優れた植物で、ご自身でのお手入れも可能です。
また、タマリュウやセキショウも同様に、暗すぎない日陰が最も綺麗に育ちます。
半日陰であっても花壇は乾燥を起こしやすい為、散水だけはメンテナンスの一環として意識しておくと良いでしょう。