今回は江東区のS様邸での植栽工事の様子をご紹介致します。
S様邸にはそれぞれ公道・私道に面した花壇がございました。
遠目より眺めるとお住まいをL字型に囲うように設けられた花壇であり、何も植わっていないと違和感のある状況でした。
今回はこちらの2ヶ所の花壇へ植木を植栽し、お住まいが植木に包まれた様な景観を作ります。
土壌改良に先立ち既存土の土を搬出処分します。
花壇の中の既存土は砂が多く含まれ、コンクリート片なども多く埋まっております。
植栽前にこの土を搬出し、処分致します。
新たな土は植木の植栽作業に合わせて行っていきます。
シンボルツリーとなるヒメシャラの植栽です。
3mクラスの株立ちヒメシャラを、最も目を引く角部へ植栽します。
根元から幹が分かれて成型された本株物で、余分な切り痕も無い綺麗なヒメシャラです。
ヒメシャラは乾きやすい土壌や長時間の日差しに弱いですが、この部分は意外にも日中は日陰気味となります。
植木の東~南側が壁になっている為、強い直射を避けられる位置となります。
2方向が壁際という事ですので、農薬散布など病虫害対策が大切になりますが、やはり基本は良い土で生育力を付けて元気に生長させる事が有効となります。
ヒメシャラ周りへ低木類を植栽します。
植栽を終えたヒメシャラの周りへ低木類を植栽した様子です。
陰地で色味を増すマホニアコンフューサを始め、ヤブランなどの下草類も植栽しております。
ヒメシャラの樹形を引き立てる様な、柔らかな印象の植木を中心に植えております。
もう一方の花壇の切れ目に自然石の土留めを。
もう1ヵ所の花壇は一部分ブロックが途切れており、土が流れ出てしまう状況でしたので、こちらには鳥海石を1石据え付けて土留めと致します。
目地セメントを盛り付け、花壇を完全に囲う事ができました。
鳥海石でもよくよく見ると様々な色がありますが、既存のブロックの色に合う物をお探し致しました。
土留めをした花壇へ中木を植栽します。
新たに客土を行いながら、ブルーベリーとアロニアを植栽します。
良質の土で花壇を満たし、堆肥なども混ぜ込んでいます。
こちらの部分は午前中に陽が当たる程度ですので、夏場の傷みも最低限に抑える事が出来ます。
ですが花壇という環境上、どんな方角でも春~夏の散水管理は必須です。
土面を覆う様にグランドカバーを植栽します。
アロニアの足元には濃緑のブルーパシフィックを寄せ植えし、庭石部分へはゴールデンモップで明るさを。
庭石も洋風植栽を添える事で、和風ではなく自然な雰囲気に見えるものです。
色々な植物を細かく寄せ植えするのは、当初は美しいのですが、生長をする毎に干渉部分が傷みます。同系植物を寄せ植えすれば、成長して一体化した景観にする事が出来ます。
剪定や散水をして植栽工事が完了です。
2ヶ所の花壇に植栽を終えた様子です。 お住まいの周りを植木が囲う優しい風景になりました。
こちらの花壇植栽の施工例は江東区S様邸 2ヶ所の花壇へ趣の異なる植栽をにてご覧いただく事が出来ます。
一見してどの様に使うべきか思いつかない様な花壇でも、植木を充実させる事でお住まいと一体化した空間にする事が出来ます。
それでは失礼致します。