今回は港区のラウンジ様バルコニー部分にて行いました、人工竹垣づくりのご紹介です。
ラウンジV様はビル5階にあり窓越しにバルコニーが設置されておりましたが、向かいのマンションやオフィスビルから店内の様子が見えてしまう状況でございました。
既存のフェンスが設置されているもののそれよりも高い視線は防ぐ事が出来ず、上階から見下ろされてしまう状況でした。
そこで今回はこちらのフェンスを利用して人工竹材を組み、背の高い目隠しを施工させていただく事となりました。
背後のフェンスへ1本ずつ人工竹材を結束します。
人工竹材を縦向きに並べる様に、順に結束をしていきます。 時折垂直を確認しながら進めていく事が大切です。
裏側はバルコニー外にて作業をします。 既存フェンスを傷付けない様、皮膜が施された太めの針金を使用しております。編み込んでいく工法よりも1本1本が頑丈に結束され、強度が上がります。
こちらの部分は写真の様に人工竹材を低くしております。非常メンテナンスの際に外側へ乗り越えられる様に、まずはこの様に低く組み込んでおきます。
乗り越える為の部分以外は再び2mの高さで組み上げていきます。竹材の編み込みが進むにつれ、和風の雰囲気が感じられる様になってきます。
横向きの人工竹材(押し縁)を結束して竹材を整えます。
横向きの人工竹材は2mの物を2本繋ぎ合せて使用します。全長4mの竹材でもしなやかに曲がる為、今回の様なアーチ状の施工にも対応出来ます。
縦向き竹材の際と同じく皮膜線によって締め付けます。この作業を各所へ施す事により、縦向き竹材がより均等に締め付けられて整った姿になっていきます。
締め付けを終えた押し縁の様子です。既存フェンスの持つアーチ模様がそのまま人工竹垣に反映され、美しい模様となって浮かび上がります。
非常の乗り越え口へ、製作した延長用竹材を差し込みます。
こちらは人工竹材を延長する為に製作したパーツです。竹材用の強化パイプ(ステンレス製)を固定した物で、先程の短い竹の部分へ差し込める様になっております。
1本ずつ該当箇所へ差し込む事で、周囲と同様の仕上がりとなります。
差し込みを進めると全く違和感無く収まります。乗り越える必要が生じた際は逆の手順で竹材を抜き取る事で、簡単に乗り越え口を作る事が出来ます。
棕櫚縄を縛り付けた様に見せる部品を人工竹垣に取り付けます。
棕櫚縄の縛り目のデザインが施された部品を取り付けます。取り付け位置は清水垣を施工する場合と同様に取り決めます。まずはドリルにてビス留めをします。
ビス留めされた部分へ仕上げの部品を取り付ければ、人工竹垣の完成となります。
完成した人工竹垣の手前へ鉢植えの植木をセットします。
プランターは景観を考慮してそれぞれ高さを調整のうえセットします。まずオーナー様所有のプランター植えのアスパラガスをセットします。独特な細く繊細な葉が和風の垣根と調和します。
続きまして同じくプランター植えを施したモミジをセットします。控え目な枝振りのモミジは中央にセットする事で景観の主役に。
左手にはプリペットで明るさを添え、トクサをセットして和風の味付けを施します。
仕上げには足下へ下草類を添えます。プランター植えであれば下草類も植栽する事が可能です。優しさを演出するヤブランを始め、手前へ枝垂れてくるツルニチソウを添えて植栽が完成となります。
施工を終えた人工竹垣と植栽の様子です。
植栽の緑を引き立て、高い位置の目隠し効果も発揮する人工竹垣が完成しました。竹垣を目にするテーブルで、ラウンジのお客様も心よりおくつろぎいただけるのではないかと思います。
こちらの人工竹垣につきましてはお庭の施工例-マンションからの目隠し対策に清水垣風の人工竹垣を-港区ラウンジV様にてご紹介をさせていただいておりますので、併せましてご参考下さいませ。
それでは失礼致します。