リフォーム前の花壇には多くの植木が植わっており、管理にとても手が掛かる状況でした。
こちらは北側に位置する花壇となりますので、植栽が多いと暗く見えてしまいがちです。
今回は既存の植物・植木を撤去、有効活用できるものは移植によって活かす事とし、明るい南国調の空間へリフォームさせていただく事となりました。
既存のソテツやドラセナが十分に魅力を発揮する為には、周囲に空間を設けて存在感を出す事が有効です。
同じサイズの植木が幾つも植わっておりますとそれぞれの存在感が薄くなり、時には色彩も魅力的に見えない事も起こり得ます。
まずは植栽が点在する様に、それぞれのサイズが独立して感じられる植栽レイアウトを考えます。
左写真:レッドドラセナが大きなアイポイントとなる部分です。ドラセナは子となる芽が地面付近にもあり、このレッドカラーとコニファーグランドカバーの濃緑と対比させております。その周囲にも斑入りのアオキやコンフューサなどの濃緑種を植栽する事で、ドラセナのレッドカラーを明確に引き立たせております。
右写真:こちらは玄関に近い部分に植えられておりましたソテツ周辺の様子です。ソテツが砂利から生えている様な景観は不自然でありますので、この様に周囲にグランドカバーを植栽して調和を図っております。
今回の南国リゾート風アレンジにおきましては、パステルミックスの白砂利と琉球石灰岩の組み合わせがキーポイントとなっております。
石灰岩は周囲の砂利に埋もれた様に見えない様に下地である砂利を高く盛り上げており、実際の景観では砂利敷きの強弱により波模様の様な雰囲気が感じられる眺めとなっております。
石灰岩に波が当たるような砂利敷きを行う事で、単調な砂利敷きではなく動きも感じられるお庭となっております。
もちろん琉球石灰岩や砂利敷きの底部には防草シートによる雑草対策を施工しておりますので、メンテナンスも容易なお庭となっております。