T様邸のお庭は変則的で細長い形となっておりました。
この様な場合は色々な視覚的工夫をせずシンプルなデザインにすると、かえって広々とし快適な庭にする事が出来ます。
今回の庭づくりにおいては、
■部分的に目隠しの植栽
■深くまで土壌改良をした家庭菜園
■全面的な芝生
■駐車場への土留め処置
これらがコンセプトとしてが挙げられました。
左写真:このお庭の入り口は駐車スペース面しています。この部分は特に高低差が大きく背後に壁がもあった為、芝生が上手く育たない事が想定されました。
そこでこの部分は洋風テイストの「みかも石」を組んで土留めとし、お庭の入り口らしい景観にしました。
シンボルツリーであるエゴノキと、緑濃いミカンの植栽がポイントです。
右写真:お庭の奥から振り返った眺め。
目隠しの庭木は常緑樹を中心に、ソヨゴやフェイジョア、オリーブ等を必要なポイントへ植栽しており、それぞれ異なる葉色が賑やかさを演出します。
芝生はのエッジラインは曲線のデザインにしており、限られた面積の中で面白みを加えてみました。
家庭菜園は自然素材の縁石を使用して、陽当たりの良い場所へ施工しています。
深さ40センチまで土壌改良をしており、根菜類の栽培も出来る菜園となっています。
畑に適した堆肥混合済みの赤土をベースにしていますが、作物を植える際は種類に応じた肥料や培養土を併用するのが良いでしょう。
土留めの庭石組みに低木を合わせた様子。
石組みの高さはランダムにしながら下っていき、駐車場に面する部分は高さを均一にして整然とした印象に。
みかも石は洋風ガーデンを引き立てるカラーを持っており、背後のデザインウォールとの相性も良好です。
緩やかな傾斜を付けた芝生は健全な生育が期待でき、土留めとしての効果はもちろん、将来的な景観も楽しみです。
また、こちらのお庭の施工風景は庭づくりブログ:市川市T様邸造園工事 菜園を設けた芝生の庭づくりの様子にてご覧戴く事が出来ます。