松戸市の株式会社東部フィールド様よりご依頼をいただきました、花壇の中への造園施工です。
新築社屋の北側へ設けられておりました花壇は幅は広く奥行きが1メートルあり、更地状態ですと非常に細長い空間に感じられます。
こちらの花壇を「庭」として捉えて造園を施し、自然味のある緑濃い風景とさせていただきました。
造園工事の様子は株式会社東部フィールド様 社屋前花壇内への造園工事にてご覧いただく事が出来ます。
駐車場にも面した花壇の中へ、自然石と植木を合わせました。
鳥海石は土留めの石組と景石の2つの使い方をしておりますが、数が多過ぎに感じられない様に大きさや配置にリズム感を付けております。
低木類として、五色南天やシモツケの美しい葉が転々と色彩を添えます。
立ち木はシマトネリコを5ヶ所に植栽。一般的なお住まいよりも遥かに大きな建物ですので、生長の速い植木も各所に植栽する事が出来ます。
風留め処置として、根が張るまでは丸太と竹によって支えます。
洋風低木として魅力的なボックスウッドも植栽され、艶やかな葉色を見せます。
左写真:主となる庭石を斜石として据え付け、マホニアコンフューサで表情を和らげます。くっきりとした下草ラインが整然とした雰囲気を醸し出します。
右写真:全体的に北側に位置するこちらの花壇は、下草類を陰樹中心に選択しております。ハイカンやシャクナゲ、タマリュウなどの植木は北側などで色合い濃く育ちます。
建物の白壁をスクリーンに、花壇内の小庭が引き立てられます。
自然味を感じられる植栽風景は会社様のイメージも優しいものとなり、景観向上にもなります。
庭石や低い植木はランダムな配置で自然味を出しておりますが、遠景を考慮し、シマトネリコは同じ高さの物をほぼ等間隔に植栽しております。
最も目立つ植木を等間隔に植える事で、遠くから眺めた際に整った印象を持たせる事が出来ます。
反対に近くから眺めた際は、ランダムな配置にリズム感を見出す事ができ、工夫を凝らした造園的要素を感じられる風景になります。
北側花壇という事もあり日陰の時間帯が多くなりますが、白壁によって緑が引き立つ明るい印象になったと思います。