お住まい脇の通路は大抵砂利敷きとしてしまう事が多いのですが、今回はこの通路部分に和風の庭をお作りする事となりました。
日陰特有の立地を活かし、人工竹垣材や下草類を使い、風情を感じる空間を考えてみました。
作庭のポイントとしては、
■ 人工竹の四つ目垣と枝折り戸を上品なアクセントに
■ 隣家との境でもある部分なので、目隠し・景観の両方を考慮
■ 日陰環境である為、植栽は少しでも採光を妨げない物を
この様な点を意識してデザインを行っております。
お住まいの玄関脇に施工致しました小庭への入り口を眺めた様子です。
ソヨゴやシマトネリコ、アラカシなど、常緑樹の植栽は冬場も彩を失いませんので、玄関前にはいつも緑が添えられます。
緑が通年感じられると庭に奥深さが感じられる様になり、お住まいそのものも緑の中に建っている、そんなイメージに変わっていきます。
人工竹製の枝折戸を正面から眺めた様子です。
枝折戸は普段は閉められた状態ですが、透かしが大きい戸である為に小庭の奥まで見通す事ができ、同時に風通しも良好に保たれます。
風が抜ける様な透かし戸ですので、強風に煽られる心配もありません。
左手にソヨゴ、右手には樹高の高いシマトネリコを植栽しており、緑に包まれた空間を演出しています。
枝折戸左右にある四つ目垣は、アルミ柱と塩ビによる人工垣根ですので、腐食もなく枝折戸をしっかり支えます。
隣家との境界部分の目隠し植栽はシマトネリコを枝んでおり、隠し過ぎない程度に風通しと採光を確保します。
枝折戸を開けた庭の眺めは既存の山燈篭を庭のポイントに、軽やかな飛び石の運びを。