I様邸は玄関前や庭への通り道が道路沿いに位置しており、建物が丸ごと見えてしまう様な状態でした。
何本かの庭木で目隠しを試みてはおりましたが、やはり距離も長い為に本数も多く、剪定による維持管理が大変になっておりました為、今回はメンテナンスフリーの目隠しを設置すべく人工竹垣を新たに施工する事となりました。
玄関付近の様子です。15メートル以上に渡り施工された人工竹垣は奥まで続き、土地の高低差に合わせ段差をつけて施工をしております。
突き当たりより更に左手へ垣根が続く、上質な和風の景色となっております。
御簾垣タイプの人工竹垣はパネル式の物とは異なり、積み上げた塩ビ製竹材同士の間に僅かな隙間が生じますが、目線はほぼカットするレベルとなります。
奥から玄関を振り返った人工垣根の眺め。普段は目立たなかった何気ないマンリョウなどの植物が活き活きとして見える様になります。
垣根の持つスクリーン効果は大きく、写真の様に小さな植物や葉の落ちた落葉樹も存在感を発揮する様になります。
御簾垣タイプの垣根は施工距離が長い程繊細さを増し、積み上げ竹の連帯感、縛り目揃いの美しさが際立ってまいります。
通りに面する玄関周りを広範囲に渡り目隠ししている事がお解かりいただけると思います。
右手に見えます土地の段差は垣根の高さを変えて連結し、銅縁材(横フレーム)の高さの位置が違和感無く繋がる様に調整しています。
もちろん縛り目は両イボと呼ばれる両面縛りを採用。表裏どちらからも縛り目の続く垣根の景色を眺める事が出来ます。