今回のお庭づくりはまず生垣が中心で、立派な木造家屋に相応しい生垣とする為に通常よりもやや背の高い設計となっております。
和風のお住まいに合わせた存在感のある生垣施工に併せ、和の風情を感じさせるイロハモミジ、目隠しも担うソヨゴ等、上品な庭木を選んでいます。
地面の仕上げは芝生であり、広々とした自由なお庭と言えるでしょう。
生垣として使用したのはベニバナトキワマンサクで、この木は刈り込んだ枝が急速に太ってしまう事がありません。
数年後には、ちょうど目線の高さまでの目隠しスクリーンとなってくれる事でしょう。
骨組みは生垣が充実するまでは目立つ存在ですので、仮設とは言え美しく施工する事が大切です。
竹の曲がり方向や太さ、向きに留意して、丁寧に組み上げております。
お庭は芝生の空間とし、芝生側へ傾ぐ様に左流れのイロハモミジを植栽しています。
道路より一段上がったお庭ですので、生垣による目隠しが非常に効果的な条件となっております。
また、一段高い立地の庭は地面への風通しも良い為、これも芝生の健全な生育に好環境と言えます。
植栽直後の生垣はまだ目隠し効果が薄いですが、ゆくゆくは紅色の壁となり、イロハモミジや芝生の緑色をさらに引き立ててくれる事となります。
生垣はアプローチ部分までやや折り返した所まで続き、入り口付近を軽く隔てております。
インターホン付近からの写真ですが、リビング窓をやや目隠しするソヨゴの効果がお解かりいただけると思います。
お住まいからはこちらのソヨゴ越しにお庭を眺める為、遠近感も感じられます。
成長の緩やかなソヨゴであれば、この様にアプローチの傍へ植えても安心です。